あなたは、熱中症対策どうしていますか?
ここ最近の猛暑にうんざりしながらも、水分補給を心掛けている方も多いと思います。
しかし、水分だけを補給していると、体にとって非常に負担が大きい、ハイリスクな行為となってしまいます。
なぜ水分のみの補給は、それ程までに体に負担を掛けてしまうのでしょうか?
今回は、その原因と、正しい熱中症対策を見ていきたいと思います。
水の飲み過ぎで起きる「水中毒」とは?その具体的な症状は?
熱中症の時は水を飲んではいけない、という話ではありません。
水「だけ」を補給していると、体にとって必要な物が足りていないという事なんですね。
そもそも、熱中症の予防として水分を補給する必要がある理由はご存知ですよね?
それは、汗で大量の水分が失われるからです。
簡単ですね。
なので、失われた水分を補給する。
しかし、何か忘れていませんか?
汗で失われるのは水だけでしょうか?
違いますよね。塩分も同時に失われています。
つまり大切なのは、汗で失われる「塩分と水分」の両方を補給する事なのです。
このことを忘れて、水だけを大量補給すると身体のバランスを崩してしまう可能性があり、危険なんです。
体が本来あるべき水と塩分のバランスを崩してしまっている状態になってしまい、場合によっては熱中症と肩を並べる程に危険です。
塩分と水分が同時に失われている状態で、水分のみを補給した場合、体液は限りなく水に近づきます。
つまり薄くなるのです。
体液が薄くなると、その濃度を元に戻そうとする働きが起こります。
具体的には、細胞から様々な養分が動員されます。
つまり、薄くなった体液に細胞の成分を溶かして濃度を元に戻そうとする働きが起こるのです。
結果、細胞は、どんどんと養分を失い、枯渇してしまい、最終的には破壊されてしまいます。
こうなると倦怠感や吐き気などの症状が現れます。
これが「水中毒」と呼ばれる状態です。
この時危険なのが、水中毒の自覚症状は熱中症の症状と酷似していると言う点です。
水中毒の症状を熱中症と勘違いして水分だけをひたすら補給し続ける…。
ここまで読んで頂けていれば、察しがつくと思います。考えただけでゾッとしますね。
でも安心して下さい!
対策は至って簡単です!
単純に水分と塩分を必ずセットで補給する事を徹底すると言う事です。それだけです!
非常にありきたりな結論かもしれません。
しかし何となく分かっていても、未だに水だけ飲んでいれば何とかなる、と思っている方は少なく無いです。
お茶や水を飲んだ後は、塩飴を舐める等、水中毒対策は、非常に気軽に出来ます。
水分と塩分の同時補給は是非徹底してみて下さい!
水中毒になる具体的な水の量とは?どれくらい飲むと「飲み過ぎ」?
では、どれくらいの水分を飲めば中毒症状を呈してしまうのでしょうか。
結論から言えば、具体的な数値はありません。
人によって不要な水分を処理する限界は違います。
なので一概に数値化すると、逆に危険なんですね。
しかし不変なのは、その限界を超える水分を一気に摂取する事で、水中毒は発生するという点です。
要は、人それぞれ水中毒になるラインは違うけれど、それを超えてしまう飲み方は、限定されるのです。
具体的には、「喉が渇いたからと言って、水やお茶のみをガブ飲みする行為」は、控える様にしましょう。
重複してしまいますが、喉が渇いた際には、水分と塩分を必ずセットで補給して頂きたいのです。
お茶や水をガブ飲みしたら塩飴を1つ舐める。
ぶっちゃけこれだけでオッケーです!
それさえ怠らなければ水中毒はまず起きません。
まとめ
いかがでしたか?
ここまで読んで頂けたらお分かりかと存じますが、水中毒の有効な対策は、水分と塩分の同時補給です。
熱中症対策でもこのフレーズを聞いた事はありませんか?
実は、このフレーズは熱中症から水中毒を誘発させない対策でもあるのです。
何も難しい事はありません。
水分を補給したら、セットで塩分補給も心掛ける。
それだけで良いのです!
熱中症と水中毒はセットで予防できますので、今一度、しっかり意識してみて下さい!