大晦日と言えば、ご馳走をたくさん食べる日、と私は小さい頃から思っていました。
私の故郷北海道では、大晦日の晩から、ご馳走を食べながら大宴会を行うからです。
年越しそばは、その〆として食べる存在でした。
しかし、他地域の人の過ごし方を聞いてると、全く違うのだ、という事を知りました。
特に驚いたのは、晩御飯に年越しそばを食べる、と言われた時ですね。
考えてみると大晦日が何をする日なのか、何の日なのか、私はよく知らない事にも気づいてしまったのです。
なので、今回は大晦日の気になる事について、調べてみる事にしました。
そもそも大晦日の意味と由来ってどんなの?
大晦日は、旧暦で月の最終日を「晦日(みそか)」と呼んでいた事に由来します。
12月の晦日は一年の最終日にあたります。
なので、一番大事な晦日という意味で、大晦日、と呼ばれるようになったのだそうです。
ちなみに、昔は日没から新しい一日が始まると考えられていました。
そのため、大晦日の日没である夕方から、昔はおせち料理を食べていました。
この習慣が北海道や東北の一部の地域に残り、大晦日の晩御飯に、おせち料理などのご馳走を食べる風習として残っているそうです。
小さい頃からの習慣が、まさか旧暦の名残だなんて知りませんでした。
一般的な大晦日の迎え方も、一緒にご紹介しますね。
まず、正月飾りは12月28日までに飾ります。
ちなみに、年末に大掃除をするのは、年始に綺麗な家に訪れる「福の神(歳神様)」を迎えるためです。
なので、正月飾りを飾るまでに大掃除も済ませておく必要がありますよ。
お家だけでなく、自分自身も清潔な体でお正月を迎える事で、開運に繋がると言われています。
なのでお正月にお風呂に入るよりも、大晦日にお風呂に入っておいた方が良いんですね。(まぁ、結局両方ともお風呂には入ることになると思いますが)
その後に年越しそばを食べて、新年を迎える心の準備をする、というのが一般的な大晦日の過ごし方になります。
どうして夜中まで起きているのかと言うと、歳神様をお迎えする為です。
新年に家を守ってくれる歳神様が来るので、待つために一晩中起きている、という習慣がありました。
なので、子供でも大晦日は夜中まで起きていて良い、と考えられてきたんですね。
大晦日に鳴る除夜の鐘!できれば突きに行こう!
煩悩を捨て、新しい年を清らかな心で迎えるためにつかれる、除夜の鐘。
小さい頃は、家の近くのお寺に行って、鐘をつかせてもらったのをよく覚えています。
数えてはいませんでしたが、普通に108回以上は音が鳴らされていたと思います。
正しくは107回までを大晦日に打っておき、108回目は元旦につくのが正しい作法なのだとか。
なので、うちの地元のお寺はかなりおおらかなお寺だったようです(笑)。
まぁ、現代人は煩悩多すぎなので仕方ないという説もありますが(笑)。
さておき、厳かな中で鳴る除夜の鐘は、新しい年が来るという事をはっきりと自覚させてくれます。
私の家では、大晦日までに抱えてきた悩みやなどを、除夜の鐘をつくことで、綺麗さっぱりリセットする、というのが習慣になっていました。
もし、つかせて貰えるお寺が近所にあるなら、除夜の鐘をつきに行ってみては如何でしょうか?(有名どころで鐘をつくチャンスがあればいいですが、混雑も必須なので、地元のささやかなところがオススメです)
開運の為に除夜の鐘を突く、という考え方もあるくらいです。
新年の運気をぐっと上げたい!という時にオススメのお清めの儀式になりますよ。
除夜の鐘のつき始めは、大体夜11時30分頃からとしているお寺が多いそうです。
お寺によっては先着順の限定だったりするそうなので、下調べや防寒の準備も大事にして下さいね。
まとめ
大晦日の意味や過ごし方について、まとめてご紹介しました。
調べていてしみじみと思ったのは、地域によって大晦日の一日の流れに違いがある、という事ですね。
しかし、共通しているのは家族で大晦日を過ごし、新年を迎える、という事でした。
年末年始も忙しい現代では、大晦日もついついおざなりになりがちではないでしょうか。
しかし、折角の一年の始まりです。
ちょっとだけでも、おそばを食べて新年に思いを馳せる家族の時間を設けてみて下さいね。