お正月、ひな祭り、寒い時期によく目にする甘酒。
飲む点滴なんて言われ方もするくらい、健康にバッチリな飲み物だということはご存知の方も多いでしょう。
この甘酒、江戸時代には今とは違い、夏場の栄養ドリンク的に飲まれていました。
甘酒売りというものもいて、夏の風物詩ともされていたんですよ!
今ではすっかり冬の飲み物のイメージが強い甘酒ですが、体にどんな効果をもたらしてくれるんでしょうか?
飲み方を知れば寒い時だけでなく、毎日飲みたくなる甘酒についてまとめてみました!
甘酒には二つの種類があるって本当?その違いは?
さて、健康に良さそうな甘酒ですが、実は意外と苦手。という方もいるのではないでしょうか。
実は甘酒には【酒粕の甘酒】、【米麹の甘酒】の2種類があります。
では一体何が違うのか、2つを比べてみましょう!
酒粕の甘酒
日本酒を作った時にできる絞りカスを薄めて作られるのが酒粕の甘酒です。
市販でよく見る酒粕の甘酒には甘みがないのでお砂糖を加えて甘みを出しています。
酒粕はお米をアルコールで発酵させて作られるので、酒粕にもアルコールが含まれています。
そのためアルコールが弱い方、お子様や妊婦さん、運転前には避けた方がいいですね。
米麹の甘酒
お米に麹菌を加え作られているのが米麹の甘酒です。
「飲む点滴」と呼ばれているのはこの米麹の甘酒の方です。
米麹の甘酒には麹の優しい甘みがあるのでお砂糖は使われません。
麹菌がデンプンを分解し、ブドウ糖を多く含んでいるところが点滴成分と同様なので、「飲む点滴」と言われているんですね。
他にもビタミン類、アミノ酸、補酵素も含まれています。
アルコールは含まれないので子供からお年寄りまで安心飲むことができます。
甘酒が苦手な方は、その甘さや香りなど、それぞれに理由があるかと思います。
一度両方を飲み比べてみて、どちらが飲みやすいかチェックしてみてはいかがでしょう。
もちろん酒粕の甘酒でも栄養を摂取することができます。
が、トータル的な栄養価の高さや、お砂糖が不使用な点、さらにはノンアルコールで誰でも飲める、と、米麹の甘酒の方が普段飲みにはお勧めできます。
米麹甘酒は美容や健康にどんな効果が期待できる?飲み方も大事なポイント!
酒粕からできる甘酒でも美容や健康への効果は期待できます。
しかし、米麹から作られる甘酒ならもっともっとすごい効果が期待できます!
ではどんな効果が期待できるのかチェックしてみましょう。
美肌
女性なら一番気になるところですよね!
米麹にはビタミンB群が豊富に含まれています。
特にビタミンB2はお肌のの代謝を促してくれます。
この代謝をよくすることでお肌や細胞の再生を活発化し、美肌に導いてもらいましょう!
胃腸に優しく疲労回復
米麹の甘酒にはブドウ糖、ビタミンB群、アミノ酸、ミネラルなどがたっぷり含まれています。
消化吸収に優れているので、胃腸の調子を整えてくれる効果が期待できます。
胃腸が整うことで、疲労回復にも効果が期待できますね。
便秘を改善
オリゴ糖や食物繊維が含まれているので便秘にはもってこいです。
オリゴ糖や食物繊維は善玉菌を増やして腸内環境を整えてくれます。
毎日の食事でオリゴ糖や食物繊維をバランスよく摂るのはなかなか難しいですよね?
一度試して見る価値は大アリです!
ダイエットにも最適?!
先ほども出てきたブドウ糖がこれまたダイエットにもオススメなんです。
血糖値を上げ、空腹感を和らげてくれる効果があるので、ダイエットに取り入れやすいんですね。
我慢我慢ばかりのダイエットではリバウンドにもつながりがち。
そんな時、甘酒を間食の代わりや、食事の前に食べすぎ防止として口にしてみてはいかがですか?
もちろんガブガブと飲みすぎてはダメですよ!
さて、たくさんの嬉しい効果が期待できる甘酒ですが、いくら体にいいからといって、たくさん飲めば効果爆発!
というわけではありません。
飲む量や、タイミングをきちんと知ることも大切ですね。
適切な量
甘酒を毎日飲む場合は、多くても1日200ml以内ぐらいまでにしましょう。
200mlでもちょっと多いかな?と思うくらいです。
お湯飲みやコップに軽く1杯。
しかも、一度に全部飲んでしまうのではなく、タイミングごとに分けて少しずつ飲むのがオススメです。
甘酒はそれなりに糖質の高い飲み物です。
なので飲み過ぎはダイエットに逆効果。
持病で糖質制限をされているのなら、一度医師に相談してからがいいでしょう。
飲むタイミング
飲むタイミングで効果も少し違ってくるんです。
朝に飲むと、ブドウ糖によって頭が冴えて目覚めがスッキリします。
1日の初めに代謝を上げることでダイエットにも効果が期待できますね。
寒くてダラダラしがちな朝にも温まるのでぴったりです。
昼に飲むと、ブドウ糖やビタミンB群により脳の働きが活性化し、集中力アップにつながります。
眠たい午後の仕事などを乗り切りたいときにいいですね!
夜に飲むと疲労を回復の効果によってストレスを緩和してくれます。
体も温まり、リラックス効果もあるので安眠でき、次の日も元気に活動できます。
適温は?
最後は甘酒の温度です。
アチアチでもダメ、冷たくてもダメ、一番いいのは温熱くらい。
お酒でいうならぬる燗くらいで、温度にするとだいたい45〜60度くらいがベストです。
甘酒に含まれている酵素が一番活発に働く温度帯です。
冷たくてもすっきり飲めて美味しいですし、栄養は摂れるので夏場などにはいいと思いますが、今日の本題である「美容や健康への効果をゲットする!」ためには、季節を問わず温めにするのがお勧めです。
冷えた状態からなら電子レンジ500Wで1分ちょっとチンすればちょうどいいでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
知れば知るほど魅力たっぷりの甘酒。
さすが江戸時代から愛されているわけですね。昔の人はすごい!
でもいくらすごくても飲み過ぎは禁物。
あくまでも適量が大事です。
それでもやっぱり甘酒はちょっと苦手…でも飲みたい、という方は、アレンジレシピを試してみるのもおすすめです。
他の飲み物で割ったりする飲み方でもいいですし、お料理やスイーツ作りに活用してもいいですね。