地震や水害。
災害の多いこの国で、普段私たちができることは「備えること」ではないでしょうか。
いざという時のための準備はしっかりしておきたいとこです。
いつも3月になるとそういうことを考えます。
そして、赤ちゃんがいる家庭と大人だけの家庭では準備が少し違ってきます。
そこで今日は、東日本大震災を経験した乳児持ちの友人から、「これは準備しておくべき!」と聞いた、赤ちゃんに必要なものを紹介していこうと思います。
自宅での備蓄の仕方と災害用の持ち出し袋の中身とに分けてご紹介しますね。
地震への備え!備蓄はリスト化して管理しやすくしよう!
災害時の備蓄。
何がどのくらい必要かを把握していますか?
よく言われるのは、「救援物資が届くまでの3日分」。
これは聞いたことがある人がほとんどではないでしょうか。
ですが、被害状況によっては3日以上物資が届かないこともあります。
加えて、赤ちゃんがいる場合、物資が届いても、小さな子を抱えて物資を受け取りに行くのは大変な作業です。
友人も、震災後の地割れした道を、小さな子供を連れての移動するのは、本当にきつかったといっていました。
さらには赤ちゃん用品の物資は不足しがちだという話も耳にしました。
そういう要素も考えると、1週間分くらいは備蓄しておくことが望ましいのではないでしょうか。
自宅での備蓄のポイントは、たくさん買い込むことではありません。
ローリングストック法と呼ばれる方法があります。
これは、普段使うものを少し多めに買い、常に家のストックを切らさないようにするというやり方です。
上手に回すために、ただ黙々とストックを切らさないように備蓄をしていくのではなく、必要なものをリスト化し数量や期限を管理します。
そして、ストックはきちんと消費していくことが大切です。
そうすることで買いすぎや期限切れなどの無駄も防ぐことができます。
例えば、離乳食の頃合いの赤ちゃんがいる場合、普段の離乳食は手作りしていても、少し市販のベビーフードもストックしておくようにします。
そして、市販品が賞味期限を迎える前に食事のメニューとして活用する日を設けるようにするのです。
使った後はまた新しい市販品を買ってストックに回します。
ミルクの時期の赤ちゃんであれば、粉ミルクの他に固形ミルクも合わせて準備しておいて、上手に母乳と併用しながら消費するといいでしょう。
侮れないのが赤ちゃんや子供の「おやつ」です。
普段から市販のおやつを食べさせている家庭であればある程度ストックがあると思います。
ですが、普段はおやつに手作りのものを与えるようにしている場合なども、離乳食と一緒で、少し市販品をストックしておくといいでしょう。
おやつや離乳食などは消費のタイミングで、ママも少し楽ができるので、まずは気楽に導入してみてはいかがでしょうか。
今まで備蓄をしていなかった場合は、まず最初に普段必要なもの、災害時に必要なものをリストアップしてみましょう。
その中で今家にあるのは何で、どのくらいあるか、いつまで使えるかなどを確認することから始めるのがいいですね。
持ち出し袋、避難リュックの中身は!?赤ちゃんと避難するとき必要になってくるものはこれだ!
災害発生後、自宅に踏みとどまれる状態であれば、家の備蓄が力を発揮します。
ですが、避難の必要が出た場合は、避難所に持ち出すための避難リュックが必要になりますね。
赤ちゃんを抱えての避難となると持てる荷物にはかなり制限がかかってきます。十分なものを持っていけないと思います。
そんな不自由な状況でもとりあえず、これだけは持って行ってほしいと思うものをまとめました。
母子手帳+家族写真+住所がわかるもの
母子手帳は災害時でも常に持ち歩くようにしましょう。
そして母子手帳に家族写真、名前と住所を書いた紙を挟んで持っておくようにすると役に立つことがあります。
今回色々教えてくれた友人は東日本大震災の際に津波も発生した地域でした。
避難した後で家族を探す際、写真はとても役に立ったと言っていました。
ホイッスルや防犯ブザー
これは定番アイテムですが、災害時はたくさん人の声、サイレンの音で自分の声はかき消されてしまします。
そのような状況で何かあった際、ホイッスルやブザーならば遠くまで音が響きます。
赤ちゃんの頭を守るもの
赤ちゃんに防災用ヘルメットは厳しいものがありますが、避難中には何があるかわかりません。
少しでも頭を守れるように厚手の帽子などを用意しておきましょう。
抱っこ紐やスリング
これは必須です!
ベビーカーでの移動は災害時にはとても危険です。
ベビーカーなら子供を乗せて、さらにたくさんの荷物を積んでいける!
などと考えてしまいそうではありますが、ベビーカーでの移動は危険なので絶対に避けたほうがいいそうです。
子供はしっかりと抱っこ紐で抱え、後ろにリュックを背負い、両手はちゃんと空いてる状態にしてください。
多少子供が大きくなり、抱っこ紐は普段使わないという場合でも、一応予備の抱っこ紐を避難リュックに入れておくと、子供が動けない時に抱きつつ両手が開けられるので入れておくことをお勧めします。
授乳ケープ・ミルクグッズ・離乳食
ミルクグッズや離乳食は三日分を目安に用意したいですね。
この時哺乳瓶は普段使いのものプラス、使い捨てがあるといいと思います。
また、母乳の方はケープや授乳服を忘れずに準備しておきましょう。
避難先で授乳場所が確保されているかはわかりません。
避難所に授乳スペースがあればラッキーです。
大抵の場合は避難後にママさん達や周りの方がスペースを作ったり、役所の方にお願いし場所を確保してもらうことのほうが多いようです。
紙コップやスプーン
哺乳瓶が洗えなくて使えない、炊き出しの際に子供に分けられる、使い捨てで衛生的ということでとても重宝します。
哺乳瓶がない時にも紙コップとスプーンを使い授乳ができます。
飲料水
500ミリのペットボトルを3本ほど用意しましょう。
水はだいたいの避難所に備蓄されているので、たくさん持っていくよりも1日分をとりあえず用意しておくといいと思います。
オムツ数日分+おしりふき
被災された方のブログなどを読ませていただいたのですが、「オムツの方がミルクより遅く支援物資として回ってきた」と書かれていた方がとても多かったです。
私の友人もミルクは不足なく回ってきたのに、なぜかおむつは不足していたと言っていました。
また、物資として回ってきても、サイズやテープタイプ、パンツタイプなど選べないことも多いようでした。
とりあえずオムツは気持ち多めに用意しておきましょう。
除菌ジェルや除菌シート
災害時は普段のように気楽に手を洗ったりできないこともあり、決して清潔な環境とは言えません。
冬だと感染症の心配もあります。
少しでも清潔を保てるように持っていると気持ち的にも安心できます。
救急セット
絆創膏や消毒薬、体温計など、小さなポーチにまとめておきましょう。
他にも普段飲んでいるお薬、保湿剤などがある場合はお医者さんと相談し、服用期限などを確認しながらストックしてリュックに入れておきましょう。
使い捨てカイロや冷却材
自宅と違い避難所は気温にとても左右されるもの。夏はとても暑く冬はとても寒いと聞きます。
叩くと冷える冷却材や使い捨てカイロがあると便利です。
ゴミ袋+新聞紙
ゴミ袋は小さいものから大きいものまで数枚用意しましょう。
新聞紙は敷物がわりに、ゴミ袋はサイズ違いで用意すれば色々なことに使えます。
寒い時には大きなサイズのゴミ袋でポンチョを作ったり、ひざ掛けの上に覆うことでより暖かく感じることができます。
ガーゼやサイズ違いのタオル数枚
ガーゼはもちろんのこと、タオルはかさばってしまいますが多めの用意を。
オムツがなくなった時にオムツの代用品としてもタオルは使えます。
着替え2セット+羽織りもの+靴
とりあえず着替えは2日分用意しておきましょう。
綺麗な服を都度着替えさせてあげたいと思いますが、たくさん持っていくと他の荷物が入らなくなってしまいます。
靴はファーストシューズや普段履いている靴を1足入れておきましょう。
おもちゃや絵本
避難所ではいつもと違う環境。
赤ちゃんの夜泣きがひどくなることもあります。
行動も制限されてしまい始終グズグズになるかもしれません。
そんな時に少しでも気を紛らわせるためにもおもちゃと絵本は必須!
ただし、大きな音の出るものは周りの方にも迷惑になってしまうので気をつけてください。
まとめ
災害は、もちろん起こらないのが一番ですが、自然のことなのでどうにもなりません。
いざという時には、赤ちゃんを守ることができるように、普段からしっかりと準備をしておくことが大切ですね。
災害時には精神的にも参ってしまうこともあるはずです。
しかしその時に少しでも不安をなくすためにも、普段から準備をしておきましょう。