日本の夫婦は、今3組に1組の割合で離婚をしています。
離婚は今や私達の身近な話題となっていますね。
基本的にお互いが納得して、離婚届にサインさえすれば、離婚は完了します。
当事者同士の間で完結しますので、必要な手続きは離婚届の提出だけ。
紙切れ一枚で離婚が成立してしまうなんて、なんだか切ない気持ちにもなりますね。
ですが、これはあくまで、お互いが納得して離婚する場合のみ。
相手に離婚の原因があって、不本意な離婚をするケースでは、慰謝料が請求できることがある。というのは大抵の人がご存知だと思います。
お金がすべてを解決してくれるわけではもちろんありません。
でも、相手からの謝罪の気持ちとして受け取ることで気持ちの整理がつくこともありますので、ケースによっては検討するのもありなんでしょうね。
さて、慰謝料と聞いて、一番イメージしやすいのは、相手の浮気や不倫による理由での離婚の時ではないでしょうか?
それ以外のケースでは、どんなときに慰謝料が請求できるのか、慰謝料の相場はいくらなのかをチェックしてみました。
離婚する前に知っておきたい!慰謝料はどんな理由でもらえるの?
結婚生活の維持が難しいほどの原因が相手にあって離婚をする場合、慰謝料を請求できます。
基本的に、慰謝料は謝罪の形として支払われるものです。
単に、性格が合わず喧嘩してばかりだからもう別れる!という場合では請求できないこともありますので注意が必要です。
では、どんな場合に慰謝料が請求できるのかを見ていきましょう。
浮気・不倫の場合
絶対に許せない浮気や不倫!
これはもちろん慰謝料を請求できます。
慰謝料を請求する場合には当事者間に不貞行為があることを証明できる証拠が必要です。
万が一、相手の浮気や不倫が発覚したときは、すぐに離婚に踏み切らす、証拠を集めたほうが得策です。
「悪意の遺棄」の場合
難しい言葉ですが、簡単に言えば家庭を顧みないことを言います。
夫婦は同居し、協力しあって生活していくよう定められています。
それを放棄しどちらかが一方的に別居を言い渡し精神的苦痛を受けた場合や、生活費を使い込むようなギャンブルなども「悪意の遺棄」に該当します。
DV・モラハラの場合
個人的には、浮気よりも許せないのが暴力です。
DV・モラハラの場合も、もちろん慰謝料が請求できます。
詳しい経緯とその回数、怪我や後遺症(モラハラの場合は精神病など)が考慮されますので、日記などで詳しく記録を取ると良いでしょう。
セックスレスの場合
日本の夫婦は過半数がセックスレスと言われていますが、これも立派な慰謝料の理由になります。
慰謝料が発生するのは、望んでいるのに相手が応じてくれない場合です。
婚姻を継続し難い重大な事由に該当し、年間で約11,000人以上がセックスレスが原因で離婚していると言われています。
性格の不一致の場合には?
離婚理由としてはよく聞くパターンですよね。
性格の不一致だけで慰謝料を請求するのは難しいようです。
ですが、性格の不一致が原因で夫婦関係を脅かすほどの行為があった際は、慰謝料が請求できることもあるようです。
性格の不一致から端を発して、セックスレスや暴力、パートナーの浮気などに発展することが多いので、実際にはこの理由のままというケースはあまりないそうですが、それでも全ての元凶なんでしょうね。
離婚で受け取れる慰謝料の相場は?どうやって請求するの?
離婚することをどちらかがしぶって揉めたり、離婚条件が定まらないときには、離婚調停を行います。
家庭裁判所に電話すれば、申し立てが出来ます。
慰謝料を請求するときは、この離婚調停で金額を決めていきます。
離婚するときにもらえる慰謝料は、50万円~400万円の範囲内で決められています。
相場としては、200~300万円くらいでしょう。
慰謝料を請求したい理由によっても相場が違い、浮気や不倫、DV・モラハラの場合は最大額請求出来ます。
セックスレスの場合は最大で100万円ほどのようです。
離婚の慰謝料は、自分で相手に請求したい金額を決めて請求することもできます。
また、慰謝料を請求するに当たり弁護士を立てたり、その経緯の詳細を提出できれば、請求できる金額が上がる場合があります。
離婚調停で弁護士を立てることはあまりありませんが、お金に余裕があれば検討してみるのも良いかもしれません。
まとめ
日本の離婚率は年々上がっています。
結婚したときは、離婚するなんて想像もしないもの。
ですが現実には、1/3の夫婦は離婚を選択しています。
実際に一度も離婚を考えたことのない夫婦なんて、いないのではないでしょうか。
慰謝料が請求できる場合は、浮気・不倫、悪意の遺棄、DV・モラハラ、セックスレスの場合が一般的で、金額の相場は200~300万円です。
もし相手に原因があって離婚をする際、泣き寝入りにならないように、事前にしっかり知識を持って望みたいですね。
そして、スッキリして再スタートできたらそれで良いのではないでしょうか。