猫のチャームポイントでもあるひげには、様々な役割があり、暗闇や狭い場所を歩けるのも、ひげがあるおかげです。
猫のひげは、他の体毛よりも深い場所に埋まっており、直接、知覚神経につながっているので、敏感に反応することができます。
一般的に、ひげは白いことが多いのですが、中には黒や灰色の猫もいるそうですよ。
猫のひげは、顔周りだけじゃなく、足にも生えていることも知っていますか?
意外と知られていない、猫のひげについて、ご紹介します。
猫のひげの役割は?縮れてたり抜けたりもするって本当?
猫のひげは、よく知られているように、敏感なセンサーの役割があり、通れるかどうかをひげで判断しています。
また、空気の流れも感じ取れるので、物に近づいた時の空気の変化を判断して、暗闇でも物にぶつからないように歩くことができるそうです。
高い場所にジャンプする時にも、ひげで風を感じて、距離を測っています。
私の家の猫も、ジャンプする前には、口の周りのひげを動かして距離を測るような仕草をしてから、飛び乗ることが多いです。
平衡感覚を保つことにも役立つので、狭い場所でもバランスを取って歩くことができますよ。
猫のひげは、口の周りだけではなく、目の上やアゴにも生えています。
今まで、目の上の毛は眉毛だと思っていたのですが、上毛というひげなんだそうです!
上毛に物が触れると、反射的に目を閉じて目を守り、ゴミが目に入ることも防ぐ役割があります。
あごのひげは、身体を低くした時にも、地面にある障害物が分かるように生えているそうです。
他にも、目の横の下や、頬の辺りにも、短いひげが生えているので、機会があった時には、観察してみてはいかがでしょうか?
猫のひげの動きを見てみると、その時の感情によって変わってくるので、猫が何を考えているのか、ある程度は判断することもできます。
猫の機嫌がいい時や嬉しい時には上向き、下に少し垂れているようであれば、リラックスしている状態です。
ひげが横に大きく広がっている場合には、興奮していたり、警戒しています。
猫が何かに興味を持っていたり、威嚇している時には、ひげを前に向けていることが多いでしょう。
頬にピッタリとひげをくっつけているのは、ビックリしていたり、恐怖を感じている時です。
別の理由としては、ご飯を食べていたり、水を飲んでいる時には、ひげが汚れないように、頬にひげをくっつけることもありますよ。
猫の毛は、換毛期などで抜け変わりますが、ひげも半年に1回くらい抜けて、また新しく生え変わってきます。
ただ、急に全てのひげが抜けてしまうのは、ストレスや皮膚病の心配もあるようなので、猫の様子がいつもと変わっている時には注意ですね。
猫のひげはピンと伸びている印象ですが、猫の品種などによっては、元からひげが短かったり、縮れている猫もいるそうですよ。
雑種の猫の場合でも、狭い場所に無理やり入ろうとして、ひげに負担をかけてしまったり、遺伝子などの関係で縮れることもあります。
心配なのは、ヒーターなどでヒゲに熱が加わって縮れていることも考えられるので、猫の安全を確保できるように、注意してあげましょう。
猫のひげは年齢とともに色が変わる?足にもひげが生えてるの?
若い猫の場合には、ひげの色は白いのですが、歳を取るにつれて、根元や一部が黒くなったり、灰色に近くなってきます。
黒猫は、持っている色素によって、生まれた時から真っ黒のひげだったり、白いひげの場合もあるようです。
ひげの色が変わるのは、年齢の他にも、栄養不足やストレス、病気の原因も考えられるので、猫の体調変化なども併せて判断するといいでしょう。
冒頭でもお話ししましたが、猫のひげは、前足の肉球近くにも生えています。
足のひげは、獲物の動きを察知したり、捕らえた獲物が生きているかどうか、判断する役割があるそうです。
歩く時には、ひげが障害物などを感知することができますよ。
猫の動きを見ていると、物がある場所を上手に避けて歩いているので、足のひげが役立っているんでしょうね。
まとめ
猫は人間の言葉は喋れませんが、ひげを見ていると、感情が判断できるので面白いですよ。
抜けたひげは、厄除けや金運のお守りとも言われていて、保管するための専用ケースもあるそうです。
猫のひげは敏感で、猫にとってはなくてはならないものなので、間違っても、引っ張ったり切ってしまうのは避けてくださいね!