柏餅の葉っぱは関西以西では違う葉っぱだった!?形もよく見てみると微妙に違う!?

季節のこと
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子供の日が近づくころに、店頭でも見かけるようになる柏餅。

一方、こどもの日といえば「ちまき」なのが関西以西ですね。

でも、関西にもちゃんと、柏餅はあります!

ただし関西方面では、サルトリイバラの葉でくるんだ柏餅、というのがあるそうです。

関東の柏餅で主流のカシワの葉は、大きくて手のひらのような形をしていますが、サルトリイバラは、丸い形をしていて、ツルツルしているのが特徴。

柏餅の包み方も、サルトリイバラを使った柏餅は、2枚の葉っぱでお餅を挟むような感じなので、お餅を包むように巻く関東の柏餅とは、結構見た目も違います。

子供の頃から何気なく食べている柏餅ですが、まだまだ知らないことも沢山ありそうなので、ちょっと調べてみました。

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そもそも柏餅に葉っぱが巻かれているのはなぜ?何かを意味しているの?

柏餅に葉っぱが巻かれているのは、中のお餅が乾燥しないように防ぐためや、手づかみで食べても、直接お餅に手が付かないという利点が考えられます。

他にも、お餅を葉っぱで巻くことで香りを付けたり、葉っぱに抗菌作用があり、腐りにくくするためとも言われていますね。

また、カシワの葉は、新芽が育つまでは古い葉が落ちないということから、子孫繁栄を願うという意味も込められているそうです。

他にも、カシワの葉は昔から神様への食器として使われるなど、神聖な木として扱われていたので、縁起がいいということも関係ありそうですね。

江戸時代までは、全国的に、サルトリイバラを使ったお餅がもともとあったそうなのですが、都会では手に入りにくかったそうです。

そこで、江戸で手に入りやすく、縁起物のカシワの葉が使われ、武家を中心に、だんだんと広まっていったと言われています。

ただ、関西の方では、カシワの葉が手に入りにくかったのと、サルトリイバラの葉の方が香りがよかったという理由で、当時ではあまり浸透しなかったという話です。

時代が変わって、中国からの輸入が盛んになる頃に、関西でもカシワの葉の柏餅が食べられるようになったようですね。

余談ですが、柏餅で使われるカシワの葉は、本当は「槲」というとっても難しい字を書くブナ科の木で、簡単な字の「柏」の木は、ヒノキ科の針葉樹なんだそうです。

どうして柏の字が使われるようになったのかは、詳しくは謎のようですが、名前が混同してしまったためという話があります。

私は関東なので、関西では違う葉を使っていることにビックリでしたが、今まで柏の葉だと思っていたのが、ちょっと違っていたのも、新たな発見です。

柏餅の葉っぱの巻き方!裏表で違いがあるって知ってた!?

柏餅を食べる時に、葉っぱの裏表を確認してみたことはありますか?

お店によっても変わるそうですが、葉っぱの巻き方で、中の餡が分かるようになっているそうですよ。

葉っぱがザラザラとしている裏の面が外側に来ている時には、餅の中はあんこ、ツルツルした表が外に巻かれている時には、味噌餡になります。

他にも、あんこの場合には白、味噌の場合にはピンクなど、お餅の色で分けられていることも多いそうです。

季節になると、毎年のように柏餅を食べるのですが、今まで気にせずに食べてしまったので、次回からは確認してみようと思います。

売られている柏餅を見ていると、葉っぱの色が、緑や茶色で違う場合もありますよね。

本来の葉っぱの色は緑なのですが、春に収穫する葉は数が少ないので、生葉は珍しいんだそうです。

そのため、乾燥させたり、塩漬けするなどの加工をするのですが、その過程で茶色になってしまいます。

ただ、最近では、クエン酸を加えて色落ちを防ぐ技術があるので、生葉じゃなくても、緑の葉っぱの柏餅も存在しますよ。

柏餅を食べていると、「葉っぱは一緒に食べるものなのかどうか?」と、一度は考えたことがあると思います。

同じような部類の、桜もちの葉っぱは食べるので、尚更ですよね。

ですが、柏餅に使われる葉っぱは厚みがあって硬いので、食べないのが正解です。

食べても毒ではないですが、美味しいものではないので、葉っぱを外しながら、お餅だけ食べることをオススメします。

まとめ

慣れ親しんできたと思っていた柏餅ですが、調べてみると、意外と知らないことも多かったです。

自宅で柏餅が作れるように、インターネットで、葉っぱだけ購入することもできるそうですよ。

柏餅を食べる時には、葉っぱの裏表も確認して、昔からの伝統も感じながら、美味しくいただきたいと思います。