大人も子供も楽しみがたくさんのクリスマス。
もともとキリストの生誕祭という話は有名でしょう。
ですが、最近になって、ちょっと違う話も出てきたようです!
今日はクリスマスに欠かせないプレゼントの歴史についてもご紹介したいと思います。
そもそもクリスマスの起源とは?キリストの誕生日が由来なの?
冒頭でもお話ししましたが、クリスマスは、今から2,000年ほど前の12月25日に、キリストが生まれたお祝いという認識が強いです。
キリスト教徒の礼拝(ミサ)も世界中に広がりましたが、聖書の記述には、キリストの誕生は10月1日、もしくは2日とあると言われています!
天文学者の中では、9月15日説を唱える人もいて、実際のところは不明のままだそうです。
では、なぜ12月25日がキリストの誕生を祝う日になったのかというと、古代のローマ時代の冬至のお祭りに由来しています。
当時ローマでは、ミトラ教という、太陽神ミトラスを崇める太陽信仰が主流で、秋~冬にかけて日照時間が短くなることを、不吉だと考えていたようです。
それが冬至を過ぎたあたりから日照時間も伸びてくることから、“太陽の復活“として、お祭りを開いたのが、12月25日だったと言われています。
また、同じ時期に開いていた、農耕の神であるサトゥルヌス祭(12月17~23日)も、クリスマスの起源だと言われているそうです!
時代が変わり、やがてミトラ教がキリスト教に取り込まれる形になりますが、もともと信仰していた宗教を変えるのは、反発が強かったのでしょう。
キリストが“世の光”と呼ばれていたことや、“永遠の命”の象徴だったことから、冬至の祭りと農耕祭を結び付けて、キリスト生誕祭としたようです。
子供の時に大人に教わっていたのか、何となく“クリスマスはキリストの誕生日”と思っていましたが、別の歴史も絡んでいたんですね!
ちなみに、クリスマスイブは、今ではクリスマス前夜の意味ですが、キリストがいた時代のユダヤ歴では、日没が1日の始まりと言われています。
昔の意味でいえば、クリスマスイブはクリスマスの始まりということになるでしょう。
日本ではほとんどの国民がクリスマスを楽しみますが、外国ではキリスト教徒でなければ、普通に過ごしていると言います。
クリスマスには、おもちゃや飲食店の売り上げも伸びるので、日本は少し商業的に考えているのかもしれませんね。
クリスマスプレゼントが始まった由来は?靴下に入れるのはなぜ?
クリスマスプレゼントが始まった由来にも、冬至の祭りが関係していると言われています。
冬至の祭りには、残りの期間も元気に過ごせるように、冬に蓄えていた食料で沢山の御馳走を作ってみんなで分け合って食べたそうです。
その中で、家族や最も親しい人同士で、手作りの人形などを贈りあったことが始まりだという説があります。
また、キリストが生まれた時に東方の三賢人が現れて、それぞれ1つずつキリストにプレゼントを持ってきたことが由来という説もあるようです。
東方の三賢人は占星術師で、遠い異国からでもキリストの誕生が分かり、駆け付けたと伝えられています。
日本では、明治時代にキリスト教の信徒が、貧しい人々に果物やパン、おもちゃなどを配ったことが始まりだそうです。
クリスマスプレゼントと言えば、欧米などでは、暖炉の近くに靴下を吊るして、中にプレゼントが入っているイメージがありますよね!
プレゼントを靴下に入れるようになったのは、現トルコに実在した聖ニコラウスの逸話が始まりだそうです。
聖ニコラウスは、キリスト教司祭で、サンタクロースのモデルでもあります。
優しく慈悲深い性格の聖ニコラウスは、貧しい親子を助けるために、夜中に窓からこっそり黄金の袋を投げ入れます。
その投げた袋が、暖炉に干してあった靴下に入ったのだそうです!
他にも、身売りに出されそうな娘と一家を助けるために、夜中に暖炉の煙突から金貨を投げ入れて、暖炉近くの靴下の中に入ったとも言われています。
聖ニコラウスは、オランダ語でシンタクラースと発音し、アメリカに渡ったオランダ人が伝えたことで、発音が訛ってサンタクロースになったそうです。
今のソリに乗ってくるイメージは、北欧に昔から伝わる、“ソリに乗った妖精がプレゼントをくれる”という伝説がくっついたからと言われています。
「クリスマスはちょっと贅沢な物をプレゼントしよう!」という気持ちが増えているように感じますが、誰かを想って贈れば関係ないかもしれませんね。
まとめ
クリスマスの起源は、昔から言われていたキリストの誕生日という話だけではなく、ローマ時代のお祭りが起源だという説があり、ビックリです!
クリスマスプレゼントは、誰かを大切に思う気持ちから始まったのでしょう。
優しさと思いやりも忘れずに、大切な人と楽しいクリスマスを過ごしたいですね。